尺越えのイワナは恐竜みたいな顔をしていてめっちゃカッコいい

いやはや、釣ってしまいました。尺越えのイワナを。

尺越えイワナを釣るまでの話は長くなるのですが、せっかくですので話させてください笑。手っ取り早く釣果を見たい方は下までスクロールしてくださいね。

僕が大槌に来て5年目になります(そこから?と思う方もいるかもしれませんが、そこからです)。大槌に来るまで竿を持って渓流に行ったことがなかったのですが、2016年に渓流釣りをはじめました。それからの上達度合いはまるで亀が歩くような遅さだったのですが、2018年になんとか27 cmのイワナを2本釣りあげることができました。確かスピナーで釣った気がします。そうです、ただ巻いてれば釣れる魔法のルアーです。ちなみに、おすすめのスピナーはスミスさんのAR-Sスピナーです。ゆっくり巻いてもブレードが良く回転するため、小さな淵で大活躍します。

2019年は良型に恵まれず、迎えた2020年。今年は暖冬の影響か、早い段階から魚の(僕自身も?)活性が良い気がしていました。これは大きいのが釣れるぞと期待し、足しげく渓流へと通っていたところ、先日尺イワナと巡り合うことができたのです(ちなみに、尺イワナとは長さが1尺、つまり30cm以上あるイワナのことを指します)。その写真がこちら。

うーん。細くて30cmあるのがわからないですね。正直引きも微妙でした。20㎝強のヤマメの方が引いた。笑 尺イワナを釣るまでは、「尺になるとさぞかし引くんだろうな」とか「尺はすごくかっこいいんだろうな」など脳内で妄想を肥大化させていたのですが、このイワナ君が僕の幻想を打ち破りました。

尺イワナ、たいしたことない。

そんなこんなで今日を迎えます。尺イワナが大して引かないことを知ってしまった僕は、ヤマメ狙いで釣りを開始しました。実際、ヤマメが釣れていましたし(昨日の釣果についてはこちら)。ヤマメがたくさん釣れると信じていた僕は、何度も何度も川に向かってルアーを投げました。あそこのよどみがいいんじゃないかとか、いや、反転流だろとか。今日は流れの中にいるんじゃないか考えながら。

が、釣れない。

途中、太陽が出て暖かくなったタイミングで、虫がたくさん飛び出し、多数のチェイス(魚がルアーを追うこと)を確認したり、友達が1匹釣ったりしたのですが、それも長くは続かず、すぐにポイントを移動することにしました。

次のポイントは昨日ヤマメを何匹か釣った場所で、ここは釣れるだろうと思ったのですが、あえなく撃沈。

釣りは難しいなぁと思いつつ、大槌町を流れるもう一つの川に移動します。

こちらの川では面白いようにイワナが釣れます。

これは26cm。なかなかの良型です。

そして、とうとうその瞬間が訪れます。流れの本筋に向かってミノーを投げ、早めのトゥイッチで誘っていたところ、やつがミノーをひったくっていきました。魚体を見た瞬間に気づきました。

めっちゃでかい。

高さ1mくらいの岩の上から釣りをしていた僕は、とっさの判断でやつを強引にぶち抜きました。ぺにょぺにょのロッドで。やつが落葉の上にふんわりと着地した時、自然とガッツポーズが出ました。

釣れたのは35cmのイワナ(写真では33cmに見えますが、尾の先まで入れると35cmでした)。あごのしゃくれ具合といい、色の黒さといい、半端なくカッコいいです。こんなに神々しいオーラをまとった魚、初めて見ました。たくさん写真を撮りたいところでしたが、弱ると嫌なので、早めに帰っていただきました。

突然何を言い出すのかって感じですが、激しい雷雨の後の、紺碧の空にかかる虹を見た瞬間とか、あまりに雄大な自然を目の当たりにすると、すっかり打ちのめされてしまい、茫然自失となることってあるじゃないですか。あのイワナを釣り上げた後はそんな感じでした。正直、イワナがどれくらい引いたとか覚えていません笑。少しドラグを出された気がしますが、いかんせん記憶が曖昧です。

その後、せっかくのヒットルアーの根掛かりロストするなどのポカをしつつ、最後に良型ヤマメを釣り、納竿。

自然は時に牙をむき出しにして人に襲いかかりますが、時にとてつもない幸福感・満足感も与えてくれます。

ヒットルアー

ima(アムズデザイン) issen 黒金 初めて使いまいしたが、平打ち具合がとても良いです。特にアップ・アップクロスで艶かしい。こいつでイワナを仕留めました。

Palms Alexandra 50 アユ 重量はありつつも引き抵抗が軽いのが良いです。特にダウンクロスで艶かしい。

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